喉が痛い時の対処法

喉に痛みや不快感が生じると、そちらに気を取られ集中力が削がれがちになってしまうものです。仕事など日常的な勤めにも本来の調子を出し辛くなることでしょう。

そのような喉の痛みや違和感が発生する原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか?そして、それら原因についての予防や対処の方法とは?そういったところについて見ていきましょう。

喉に不調が現れる仕組み

喉は体内と外界を結ぶ通路の1つと言えるでしょう。呼吸に伴う外気の通り道でもあり、飲食物を通過させる器官でもあるわけです。

しかし、外界から取り込むものは身体にとって良いものばかりとは限りません。空気に混じって、微細なホコリや細菌・ウイルスなど健康に害を及ぼしかねない異物が侵入するおそれもあります。喉にはそれら外敵への対抗措置を取る機能も備わっています。

喉は部分的に、鼻の奥から食道上部に至る咽頭と、気管の入口から声帯に至る喉頭に大別されます。飲食物が通る食道側は咽頭、空気が行き来する気管側は喉頭と認識して宜しいでしょう。

喉には空気の取り込み口である鼻と共に、吸気に紛れて侵入する異物を除去する機能があります。鼻の内部すなわち鼻腔内にある線毛および粘膜、そして喉から肺に至る気道の内壁にある粘膜が、その役割を果たします。それらが吸入された空気に含まれる異物を捕え、痰などとして体外に吐き出したり、胃に落としたりして処理します。

このような機能によって異物が肺に入り込むのを防ぎ、生命維持に欠かせない呼吸を守っているわけです。

この異物除去機能の他にも喉には、病気を引き起こす細菌やウイルスなどに対抗する機能があります。それに対応しているのは、鼻腔や口腔の奥側に位置している扁桃というリンパ組織です。

リンパ組織とは、細菌やウイルスなど病原体を攻撃するリンパ球が働く部分を意味し、扁桃以外にも体内に存在する器官です。病原体から身体を守る免疫の役割を担う器官と言えるでしょう。

咽頭・喉頭にある扁桃は、細菌やウイルスをキャッチしてこれを攻撃します。その際、扁桃には腫れすなわち炎症が生じ、これが喉の痛みの原因の1つに挙げられます。

扁桃の腫れ以外にも、喉の不調の原因として挙げられるのは鼻や喉の乾燥です。乾燥した空気の吸入状態が継続すると、鼻や喉の粘膜が傷つきやすくなり、それによって痛みが生じるケースもあります。また、外気に対してフィルターのような働きをなす粘膜本来の機能も低下し、細菌やウイルスが活動しやすくなるとも言えるでしょう。

喉不調の予防と対策

喉の痛みをはじめとする不快感について、どのように対処していけば良いのでしょうか?

前項で確認した喉不調の原因と照らし合わせることで、答えは自ずと導き出されると言えるでしょう。

前項では痛みの原因の1つとして、扁桃の腫れを挙げました。これを踏まえると、扁桃に腫れが生じない対策を立てれば喉の痛みを予防できるということになります。扁桃の腫れは風邪やインフルエンザの諸症状の1つでもあります。扁桃の腫れの予防は、それら病気の予防と共通していると言えるでしょう。

その具体的方法について見ていきたいと思います。

まず、細菌やウイルスなどの感染を防ぐことが有効と言えます。日常的な手洗いやうがいを心がけ、感染リスクの高い人混みを避けることが効果的です。マスクの着用も感染リスクを避ける方法の1つと言えるでしょう。

また、鼻呼吸を心がけることも効果的なポイントかと思われます。鼻から空気を吸い込めば、鼻腔が備えるフィルター機能を活用でき、空気中の異物除去率が高まることでしょう。しかし、口から息を吸い込む呼吸を日常的に行っていると、鼻腔のフィルター機能を使わないぶん扁桃や気道粘膜に負担が掛かり、喉に異常が現れやすくなってしまうと考えられます。

もう1方の喉の痛みの原因・鼻や喉の乾燥については、その乾燥状態を避けることが有効です。空気が乾燥しやすくなる時期は主に冬場です。そのシーズンには、湿度を保ち鼻や喉をケアすることが重要と言えます。

室内においては、加湿器などを利用し湿度50~60%ほどの状態を維持すると良いでしょう。また、マスクを着用することも、喉を乾燥から守る上で効果があります。

喉の不具合に対する予防について、全般的に有効なのは健康的な生活習慣と言えるでしょう。適度な運動・適切な栄養補給・充分な睡眠を習慣付けることで、あらゆる身体器官の機能向上が期待できます。それは喉の粘膜や身体の免疫についても同様です。粘膜や扁桃の働きを向上させることで、喉の痛みが生じにくい体質が得られるでしょう。

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喉の痛みなど不調が現れてしまった時の対処法としては、休喉のケアが挙げられます。適切なケアにより症状の早期回復が見込めるでしょう。

まず、喉を酷使せず安静を維持することが重要です。加えて、暖かい状態を保ち、乾燥を防ぐことも効果的でしょう。のど飴をなめる・暖かい飲み物を摂るなどすれば、喉の潤いを保つことで痛みが緩和できるものとされています。

とくに痛みの症状が酷い場合には、服薬や医療機関の受診などが必要となるでしょう。その場合、風邪やインフルエンザなどの病を発症している可能性が高いと言えます。適切な医療措置を受け、充分な睡眠と栄養を摂ることで、体調回復へ繋げることができるでしょう。

まとめ

以上のように、喉の不調の原因には、扁桃の腫れや乾燥などに伴う粘膜の損傷が主に挙げられることを確認し、その予防法・対処法について見てまいりました。

根本的には、健康的な生活習慣の維持が最も有効と言えるでしょう。それにより、喉ばかりでなく身体全般について健康不良のリスクを避けることができます。

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