
台風など、気象的に気圧が低い状況下で頻発する低気圧頭痛。天候が悪くなる度、その症状に悩まされる方も少なくないのではないでしょうか。
なぜ気圧が低くなると頭痛が誘発されてしまうのでしょうか? 低気圧頭痛を軽減するための対策とは? そういったところについて調べていきたいと思います。
低気圧頭痛発生のメカニズム
地球上の物体は全て、重力に引き寄せられた大気による圧力すなわち気圧が常に全方向から加えられている状態にあります。標準的な大気圧は1013hpaであり、その値に前後する圧力が私たち人間の身体を四六時中押していることになるわけです。
低気圧とは、周囲の気圧と比較して圧力が低い状態を意味します。気圧が低い分、大気が物体を押す力が弱まります。人体に対しても例外ではありません。
気圧の高低に伴い、身体に加わる圧力の変化を察知することで、人によっては血管が拡張と神経の興奮が生じるケースがあるとされています。それが低気圧頭痛の原因となっていると目されていますが、その仕組みは未だはっきりと解明されていません。
現時点では、脳内の血管が膨張することで、血管に巻き付いている三叉神経が圧迫され、それによって痛みが発生しているのではないかという説が有力視されています。

このような、血管の拡張に伴って起こるとされている頭痛は、低気圧に起因するものだけではありません。強い光などの視覚的刺激・運動やアルコール摂取などに伴う心拍数の増加なども同じような仕組みで頭痛を生じさせるものと考えられています。
これら脳血管の膨張によって引き起こされる頭痛の背景には、自律神経の乱れが影響しているとされています。
自律神経とは、人間の意識がコントロールすることのできない心臓の鼓動や体温調節など、いわゆる自動的に機能している働きを司る神経です。交感神経と副交感神経の2種で構成されています。活発に活動している時メインに働くのが交感神経、睡眠時や安静にしている時に優位となるのは副交感神経となっています。
自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経の働きがアンバランスとなり、様々な体調不良を誘発します。低気圧頭痛など血管の拡張に伴って起こると見なされている頭痛症状もその1つです。
自律神経の乱れにより、脳内血管とそれに巻き付く三叉神経の同調性が取れず、血管拡張時に三叉神経を圧迫して痛みが生じてしまうと考えられているわけです。

低気圧頭痛の改善策
低気圧頭痛が誘発される根本的原因として、自律神経の乱れが考えられます。逆に言えば、自律神経を正常に保つことで、低気圧頭痛の発症を避けることが期待できるわけです。
自律神経の働きを乱してしまう主な要因としては、疲労・ストレス・不規則な生活習慣などが挙げられます。それらを改善することで、低気圧頭痛改善に繋げていくことができるでしょう。
疲労やストレスの改善策としては、それを引き起こす生活環境の見直しが第1と言えるでしょう。疲労やストレスの原因を見定め、それを解決することが最も有効と考えられます。
規則正しい生活習慣も、自律神経を正常に保つためには欠かせない要素です。また、これによって疲労やストレスへの耐性も獲得できるでしょう。
生活習慣改善の基本は、適度な運動・適切な栄養摂取・充分な睡眠といった日常生活の在り方に帰結します。それらを健全化することで、自律神経の乱れに伴う低気圧頭痛改善のみならず、もっと幅広い健康効果を得ることができるでしょう。

低気圧頭痛が生じた時の対処法
低気圧頭痛に陥ってしまった場合、痛みを和らげる方法にはどのようなものがあるでしょうか? 調べていきたいと思います。
まず第1に行うべきは、その頭痛がどのようなタイプであるのか見定めることと言えるでしょう。頭痛は主に、片頭痛と緊張型頭痛とに分けられます。神経の過敏などによって生じるのが片頭痛、筋肉の緊張によって生じるのが緊張型頭痛とされています。
簡単な見分け方としては、身体を動かしてみて痛みが楽になるのは緊張型頭痛、頭を降るなどした場合に痛みが増すのは片頭痛と判断する方法が挙げられます。
片頭痛の場合、氷などで首の後ろを冷やす・部屋を暗くして横になる・酸素を多く吸う、などと言った方法で痛みの軽減が期待できます。
緊張型頭痛の場合では、柔軟運動などで身体をほぐす・入浴などで身体をリラックスさせる、などのような方法が有効とされています。

しかし、頭痛によっては片頭痛と緊張型頭痛を併発している場合や、薬物使用に伴う頭痛である場合も考えられます。
自分で行える対処法で改善しない・痛みの度合が強い、などの際には、医療機関などの診療を受けるのが適切と言えるでしょう。
まとめ
以上のように、自律神経の乱れが起因すると考えられる低気圧頭痛について見てきました。自律神経の改善には、疲労やストレスの原因解消と規則正しい生活習慣が有効と言えます。
また、低気圧によって引き起こされる頭痛が片頭痛なのか緊張型頭痛なのかを判別し、それぞれに合った対処法を取ることで、症状の緩和に繋げられるものと考えられます。